2012年4月25日水曜日

藍の青 Indaco Blu

加筆、修正中です。
藍の生葉を使った石けんの作り方は近日中に更新予定。
  2014.8.4

Sapone Indaco Blu, secco

藍の青の石けん (乾燥藍葉)

藍の葉を使った石けんは、藍色というほど深い色にはなりませんけれど、
藍の青色の石けんというのが素敵だと気に入っている素材のひとつです。

乾燥藍葉と生の藍葉を使った青色の石けんの作り方を紹介します。


藍の乾燥葉を使った青色の石けん

乾燥した藍葉に含まれる藍色の色素インジゴは、水にも油にも溶けません。

ですから、不溶性である色素インジゴを一旦アルカリに晒して
水に溶ける色素(ロイコインジゴ、白インジゴ)に還元し、
その後空気や水に晒してインジゴに戻すことで藍色にすることができます。

伝統的な藍の建て染めでは100日間ほどかけて葉を発酵させ
染料(藍玉)に作り上げます。 (下図のfig.2 の状態)
あるいは、灰汁などのアルカリと合わせて、還元剤を用い、
染色液にして青色に発色させるそうです。

色素の変化を図にしてみました。


乾燥藍葉

fig.1
インジゴ
(非水溶性)

還元
(藍建て)

fig.2 
ロイコインジゴ
(水溶性)
インジゴの還元体(白インジゴ)

+酸素
fig.3
インジゴ
藍色 に染まる

石けんを作る過程です。


藍葉の煎出液
fig. 1 にあたります。


Indaco e gli alcali

藍の煎出液と苛性ソーダ水溶液を合わせたところ
紺色から濃い深緑色へ
上のfig.2~3 の状態


油脂と苛性ソーダ水溶液を攪拌すると、
紺色、再び深緑色、そして鼠色に変化してゆきました


撹拌中
Gli oli e soda

型入れ前 
緑味を帯びた”ぬかるみ”みたいな色


石けん生地は、保温、乾燥を経てトップの写真のとおり
きれいな水色になりました。


Persicaria tinctoria
藍の種

春に種を植え、夏に葉を収穫
秋には咲く花から種が収穫できます

民間伝承では、藍は防虫、肌荒れ・冷え性の予防、解熱や解毒など
様々に用いられてきました。
 乾燥させた葉・・・解毒、煎じたものは風邪や解熱に
 発酵させた葉(藍澱)・・・解毒、止血
 乾燥させた果実(藍実)・・・解毒
染色以外の用途も色々。

もし藍の葉が手に入ったならお試しください。
栽培してもよいですね。


参考:
「藍の化学」北原晴男他 
「草木染」 山崎和樹 山と渓谷社
「いつでもできる藍の生葉染め」染色α 川崎充代、牛田智