今年は香りや植物の本が、つぎつぎ出版されましたね。
おもに今年出版された本のなかから、わたしの新たな宝物となったおすすめ本を紹介します。
『自然派美容の教科書 アトラス オブ ナチュラル ビューティー』
『オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの香りの植物図鑑』
Officine Universelle Buly
あの BULY(ビュリー)のナチュラルケアのレシピブックと植物図鑑。
装丁もすてき。
『自然派美容の教科書』はハーブや野菜などを使った気軽に試せそうなレシピから、眺めて楽しいレシピまで。髪や肌を健やかに美しくケアする方法が紹介されています。
『香りの植物図鑑』は、挿絵をこすると香りが楽しめるオブジェのような図鑑です。
仏・英・日の3カ国語表記なのも個人的にツボ。
店舗では香りや香水の使いかたなどのいろいろなお話しを伺え、本にはカリグラフィーで名前を記入してもらえる蔵書票のサービスも。うつくしいです。
蔵書票はオンラインでもリクエストできます。
帰宅後に買い物袋を開けると立派なカタログが同封されていました。
カタログにも名前が…!
買い物だけに留まらない、帰宅後まで幸せな BULY の哲学に触れる体験でした。
以下タイトルはAmazonの商品ページにリンクしています。
ハタヤ商会はAmazonアソシエイトによる収入を得ています。
マンディ・アフテル
ナチュラル・パフューマーといえばこのお方、マンディ・アフテルの植物図鑑。
長く香りに向き合ってきた調香師としての経験と感性に裏付けられた記述が心と脳に沁みます。
木版の格好良い図版や貴重な所蔵品、16〜19世紀の調香書なども掲載されていて、ときめきっぱなしの1冊です。
イギリス王立植物園キューガーデン
大好きなキューの植物画が、しかも香りの植物が1冊にまとまって手に取れる幸せ。
文章も読み応えがあり、すばらしい百科図鑑です。
シャルロット・ド・ラトゥール夫人
花言葉を世界で初めて本にしたとされる花言葉辞典です。
こちらで紹介したグランヴィルの『レ・フリュール・アニメ』にも載っている花時間も収録されています。
いつか日本語に訳されますように、と願い続けていた本なので出版されてとても嬉しい。
ドミニーク・ローク
著者は世界的な香料会社フィルメニッヒの元調達責任者です。
最高の香りを求めて世界各地を旅した彼の人々との関わりや見聞きした現地の伝統を知ると、ますます手元にある精油が愛おしくなります。
また、香料原料としての植物を取り巻く社会問題についても言及されていて、自然由来の香りを使うこととは…?と深く考えさせられます。
精油などを使うかた必見。
あとは…
今年のおすすめ!
ということで末に加えさせてください。
『手作り石けんのための精油手帖 精油32種』
ハタヤ商会 AYA
今年7月にリリースした拙著『精油手帖』
ありそうでなかった手作り石けんに特化した精油の本です。
32種類の精油について、どの香りがどんな風に石けんに残るのかがひと目でわかります。
配合限度量や色とトレースへの影響など、気になる情報をコンパクトにまとめました。
『精油手帖』は、
石けん材料のお店 いまじん、
神戸市須磨区のすてきな本屋さん 自由港書店
ハタヤ商会ウェブ見世
にてお求めいただけます。
皆さまの本との出会いのきっかけになれば幸いです。
ぜひチェックしてくださいね。