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2025年9月29日月曜日

黒文字 Lindera umbellata

 クロモジインフューズオイルを使った石けん

2層のレイヤーデザインです。





taosoap たおさん考案のドライエキスから作るインフューズオイル(インフューズしないインフューズオイル)は、色付け素材のようにも使うことができます






枝も葉もすばらしい香り

東北からやってきたクロモジの枝葉を使っています



2023年9月発売 aromatopiaではクロモジが取り上げられていました。
クロモジについて、こんなに詳しく読むことができるなんて嬉しいことです。

aromatopia がこの号で最後だとは…


画像とタイトルはAmazonにリンクしています。


20231202





2023年4月22日土曜日

すいか anguria

 『香りのアルケミー』の対面講座に向けた石けんの試作




すいかをモチーフにしたデザインと № 10 「スイカ売り」をアレンジした香り
スイカ種子油も配合で、すいか尽しの石けん。



スイカ種子油(ウォーターメロンシードオイル)は、スイカの種から得られるオイルです。
浸透性にすぐれた軽い使い心地は、すいかの季節にぴったりですね。


2022年12月5日月曜日

フランキンセンスのレジノイド Franchincenso Reg.

 待降節(アドヴェント)の候に、

『香りのアルケミー』№ 16  待降節のポマンダー Pommandre d'Avent の試作。




今回、フランキンスは水蒸気蒸留ではなくレジノイドタイプを使いました。
雑味がなく、すっと立ち上がる香りからゆったりと漂い続ける香りまで、
このフランキンスだけでも香りの移り変わりがすばらしい。



フランキンセンスのレジノイド
とろりとしたミルキィなルックスも気に入っています


『香りのアルケミー』では、レシピに記載した精油の抽出法は指定していません。
お好みのタイプをお使いになって、香りや仕上がりの色など、
いろいろとお楽しみください。


2022年11月19日土曜日

石けんと香りのモチーフに per i motivi di saponi e profumi

 好きなものを詰め込むことができるのも手作り石けんの魅力ですね。

すてきな石けんのモチーフを考えるのも楽しいもの。

石けんのモチーフや香りのイメージを広げるのにおすすめの本を紹介します。


本のタイトルは amazon  の商品詳細ページにリンクしています。


『基本 ハーブの事典 』 北野佐久子 (2005)


事典というタイトルですが、わたしは物語のように読んでいます。

ハーブの興味深いエピソードが詳しくて、挿絵やテキストの色合いなどとてもきれいな本です。

ハーブのこれまでの使われかたやエピソードを知ると、ますますハーブに愛着がわき、そこから香りやデザインのイメージが広がりそうです。


『ハーブ学名語源辞典』 大槻真一郎 尾崎由紀子 (2009)



これまでも紹介してきました。

ハーブの学名って好きなんです。ラテン語の格調高い感じも。

花の姿や捉え方が名前に記してあるなんて、いろいろな想像がはかどります。


『世界の祝祭日とお菓子 』 高野 麻結子 (2007)


世界各地の特別な日のためのすてきなお菓子のレシピブックです。

由来やエピソードを読むだけでも楽しい。

あまり馴染みはないけれど興味深い、世界の祝祭日を石けんに取り入れてみるのもおもしろそうです。


『世界のホットドリンクレシピ: 世界各国から届いた体があたたまる飲み物とアレンジ85品』

もおすすめです。

そのまま石けんの組み合わせに使えそうなレシピにときめきます。

気軽に試せるシンプルなドリンクレシピもおすすめです!



 The Drunken Botanist, Amy Stewart (2013)


ハーブ、スパイス、香辛料、酒が好きなかたに。

植物についてのさまざまな考察を軸に、カクテルのレシピが紹介されています。

カクテルに使われるハーブとスパイスの組み合わせは、石けんのモチーフや精油のブレンドに使いたくなる。

カクテルの名前も洒落ていますしね。

マルガリータ…テキーラってことはアガヴェから作られるお酒、ではアガヴェシロップを使って、ライムの香りで塩で飾って…というふうに石けんへの妄想が広がります。

酒が好きなかたは実用書としても。

2022年8月8日月曜日

青ミント menta blu

 メンソールクリスタルを配合した石けん


sapone  "menta blu"




ペパーミントをメインにウッディー調のベースノートを効かせた、爽やかな中に軽い渋みを感じる香りが後をひきます

淡い水色のグラデーションとも相俟って清涼感が心地よい石けんです

2022年5月27日金曜日

ハンガリーウォーターの石けん acqua d'Ungheria

ハンガリーウォーターをモチーフにした石けん


sapone "acqua d'Ungheria



ローズマリーをイメージした3層のデザイン。
青紫色のマイカと大麦若葉粉末で色付けしています。

ローズマリーを中心としたハーブに花と柑橘、ハンガリーウォーターの香りをモチーフに石けん用に精油をブレンドした香り付けです。
シャープで染み入るようなローズマリーの香りは石けんには残りにくいので、他の精油を組み合わせて印象を補っています。

2022年2月1日火曜日

松葉 ago di pino

 松葉の石けん

2021年12月作成


松葉の石けん sapone di pino


米ぬか油

松葉浸出椿油

ココナツ油

パーム油

コクムバター


トレハロース


精油

ガルバナム、タイムチモール、パインニードル、シダーウッドバージニア、

アガーウッド、サンダルウッド・オーストラリア、


松葉を浸けたオイルも松のさわやかな香りで、なにより色石のような深い緑色がとてもきれい。

松葉浸出油は20%ほど使って、石けんにも落ち着いた緑色がしっかり残りました。


お茶で飲んでもおいしい
アカマツの仲間のリュウキュウマツの若葉の粉末を使用


amazonの商品詳細にリンクしています



一辺だけ面取りしたデザイン

コクムバター入りの石けんは、時間をおくと硬く脆くなるので型から出して表面が乾いたらすぐにカット、面取りします。


新年のための石けんなので贅沢な香り付け。

染み入るような松のさわやかさの奥には白檀と沈香が潜んでいます。

年の始まりが特別な日々に感じられるような石けんです。


アガーウッドの香りは、すばらしさをどう言い表せば良いのかわかりません。

精油は香木を炉で炊いた香りとも違うような。

しゅっと燐寸を擦ったような乾いた、かと思えば、とろりとした蜜のような濃厚な、つぎつぎと違った印象が表れてくるので、追いかけて捕まえたくなります。

ひと嗅ぎしては、ほお!と感嘆して、すぐにまたひと嗅ぎして……(繰り返す)

ずっと耽っていたいような危険な魅力がありますね。

2022年1月27日木曜日

蜂蜜酒 l'idromele

 蜂蜜酒の石けん

2021年9月作成


イドロメーレ sapone di idromele


オリーブオイル

こめ油

マカダミアナッツオイル

パーム核油

パーム油

ホホバオイル


蜂蜜酒

ココア

ローズクレイ


精油

クラリセージ、レモンマートル、ペパーミント、ベチバー、パチュリ、ハニーabs.


さわやかで少しセクシーな香り。

蜂蜜酒に艶っぽいイメージを持っているので。



エチケットの蜂がかわいい

蜂蜜酒は500gバッチに 20mlを半量くらいに煮詰めて使いました。




今回使ったのは amazonで購入したこちら

甘いけど後味がすっきりしていておいしい!



2021年11月2日火曜日

Día de Muertos メキシコの死者の日

 ディア・デ・ムエルトス、メキシコの死者の日をモチーフに

Sapone "la calendola" 


オリーブオイル
カレンデュラ浸出マカダミアナッツオイル
ココナツオイル
パームオイル
コーパル浸出ホホバオイル

水分の一部にテキーラ

精油
オレンジ・スイート、イランイラン、ジュニパーベリー、
シダーウッド・テキサス、マスティック


マリーゴールド、コーパル、テキーラ…死者の日の供物にちなんだ素材を使っています。


マリーゴールドの花の鮮やかな色と香りを目印に、死者はオフレンダ(祭壇)にたどり着くといわれています。

写真に写っている粒がコーパルです。

化石〜半化石樹脂で、死者の日に焚くことで死者の魂を導くのだとか。


石けんの色に合わせて、オレンジ色を連想させる花と果実に少しの渋みと神秘的な樹脂の香りが漂います。


追記

メキシコでオフレンダに捧げられるマリーゴールドは、カレンデュラ Calendula officinalis ではなくてメキシカンマリーゴールド Tagetes erecta のようです。

あらら。

2020年12月29日火曜日

リモーネ Limone

 レモン果汁を使った石けん

静謐なレモンそのものの香りと、ふくふくとした軽く柔らかい泡がすてきです。

洗面所やバスルームにいくつか石けんを並べている中で、つい手に取っているのはこの石けんです。

泡切れがよく髪からつま先まで全身につかって気持ちいい。


リモーネ
Sapone Limone

オリーブオイル
米油
ひまし油
ココナツ油
パーム油
ホホバオイル

レモン果汁

二酸化チタン
マイカ(グリーン)

精油
ベルガモット
レモンマートル
レモングラス
ラベンダー
ローズウッド
フランキンセンス
カルダモン

ベルガモットBF、レモンマートル、レモングラス、ラベンダー、ローズウッド、フランキンセンスを、3:1:1:1:0.5:0.5 の割合でブレンドし、カルダモンを少々加えています。

合わせたてはレモンマートルのウッディーな香りとレモングラスの草っぽい香りが強くて気になるのですが、熟成を終える頃にはほどよくなじみます。


レモン果汁を加えたアルカリは鮮やかなオレンジ色


型入れ時の生地はイエローオレンジ



乾燥を終える頃には、かすかにイエロー味を帯びたベージュに


レモンの精油は石けんに入れると残りにくいので、ブレンドを工夫してレモンの香りを目指します。

レモニーなシトラス調をメインにさやわかな苦味と温かさを感じる甘さを少し。

ピールから弾けるクリアなほろ苦さ、陽射しを浴びて輝く果実のレモン色、レモンプチグレンの枝や葉のグリーンな香りなども感じ取れる香りにしあがりました。



2020年12月28日月曜日

カプチーノ Il Cappuccino

 カプチーノをモチーフにした石けん

水分にエスプレッソを使っています。

カプチーノ
Sapone il Cappuccino


オリーブオイル
マカダミアナッツオイル
ココナツ油
パーム油
シアバター

エスプレッソ
二酸化チタン

精油
シダーウッド・アトラス
コパイバ
オレンジ・スイート
ベンゾイン
コーヒーSCO2

芳醇なエスプレッソと泡立てたミルクをイメージしたデザインと香りです。



猫も「コーヒーのにおい?」と言っています。


コーヒーを使った石けん Caffè in sapone

 『カプチーノ Il Cappuccino』の石けんの制作過程です。

水分の全量にエスプレッソを使いました。

一晩冷蔵庫で冷やしたエスプレッソを苛性ソーダと合わせています。


アルカリと合わせたときのオイルは30℃くらいです

色付けなしで、すてきなブラウンの生地色に


二酸化チタンで色付けしたライトブラウンの生地


カットしたての切り口に見られるふちどり。
水以外の水分を使った石けんによく現れます。
乾燥させているうちに消えてしまいますけど、作り手だけが見ることのできるお楽しみですね。



コーヒーを使った石けん生地自体に残るコーヒーの香りはかすかですが、精油の香りを良く留めてお互いを引き立て合うような印象があります。


シダーウッド・アトラス
オレンジ・スイート
ベンゾイン
コパイバ
それぞれを、3:1:0.5:05 の割合でブレンド

写真はブレンド精油にホホバ油を加えています


シダーウッド・アトラスをメインにオレンジ・スイート、ベンゾイン、コパイバを少しづつ足したブレンドはミルク入りのコーヒーのような香りで、コーヒーの石けんの香りづけに定番として用いています。
今回の『カプチーノ Il Cappuccino』の石けんには、二酸化炭素抽出のコーヒー精油を足すことで一層のコクと華やかさが加わりました。


2020年12月27日日曜日

ろばミルク latte di asina その2

驢馬のミルクを使った石けん。

『ろばミルク latte di asina その1』とデザインと少しレシピを変えた石けんです。

水分の三分の一にロバミルクを使っています。

ろばミルク
Sapone Latte di asina

オリーブ油
スイートアーモンド油
パーム核油
パーム油
ホホバ油

ロバミルク
二酸化チタン

ゴートミルクを使った石けんだと、


山羊のスタンプを捺すように、ロバミルクの石けんにはロバを捺したい。

山羊スタンプについては、『山羊さんスタンプ Il sigillo』の記事をご覧ください。

ロバミルクは手に入れにくく頻繁に石けんを作ることはないだろうから、それだけのためにロバのスタンプやクッキー型を手に入れるのも躊躇われます。

そこで考えました。

ろばの別名は「兎馬」

うさぎをアレンジしたらロバになるかも。



石けんにラップフィルムをかぶせてうさぎのクッキー型を押します



うさぎですね。


ロバをイラストにしたときのロバらしさって鼻先の色が違うところだと思うんです。
鼻先にカーブを付けるべく、花のクッキーカッターの花弁の一つを鼻先に押します。



いかがでしょう。
結構ロバらしい。



ロバミルク入りの石けんと言えば、ロバに見えるような。

馬や小馬のクッキー型をお持ちなら、全身使えそうですね。


ろばミルク latte di asina その1

驢馬のミルクを使った石けん

『ミルクの石けん本 libri per sapone al latte』の記事で紹介した

"Milk Soaps: Making Milk-Enriched Soaps, from Goat to Almond"  Anne-Marie Faiola (2019)

で、

「もし幸運にもロバミルクに出会ったら、絶対に石けんを作るべきです。脂肪分はとても少ないけれど、タンパク質とラクトースが豊富で、必須アミノ酸や活性酵素、コエンザイムを含みます。またビタミンCは牛乳の4倍」

との記述を目にして以来気になっていたロバミルクです。

ろばミルク
Sapone Latte di Asina

オリーブオイル
アボカドオイル
パーム核油
パーム油

ロバミルク
二酸化チタン

2020年2月20日作成

ミルクをイメージした白く色付けした生地のレイヤーデザイン。


水分の全量にミルクを使いました。 

使ったのはイタリア Eurolactis 社の パウダー状のロバミルク Precious Donkey Milk です。



パッケージの説明にあるように1カップあたり小さじ6杯のパウダーを137℉(58.3℃) のお湯に溶かします。

ミルクのパウダーはダマになりやすいですが、説明にある量と温度に気を付けて溶かすときれいに溶けるようです。

こうして作ったミルクを、安全に苛性ソーダと合わせるために凍らせます。





凍ったミルクを軽く砕き、苛性ソーダを少しづつ加えて溶かします。



メロンジュースみたいな色ですね

苛性ソーダミルクが室温に下がったら、オイルと合わせます。

オイルは30℃くらいです。


メロン色だった生地は型入れのタイミングになる頃には淡いベージュに


"Milk Soaps: Making Milk-Enriched Soaps, from Goat to Almond" によると、ロバミルクは他のミルク入りの石けんより白くできるとありましたが、使ったパウダー自体が黄味を帯びていて暖かなベージュの石けんになりました。

作業温度によっても濃さは変わりそうですね。

泡が濃厚でミルク入り!という感じの石けんになりました。


参考にした本:

Amazon の商品ページにリンクしています。







ミルクだけではなくいろいろな液状の素材を使った低温での石けん作りについて詳しい。
クールです!