クロモジインフューズオイルを使った石けん
2層のレイヤーデザインです。
クロモジインフューズオイルを使った石けん
2層のレイヤーデザインです。
待降節(アドヴェント)の候に、
『香りのアルケミー』№ 16 待降節のポマンダー Pommandre d'Avent の試作。
好きなものを詰め込むことができるのも手作り石けんの魅力ですね。
すてきな石けんのモチーフを考えるのも楽しいもの。
石けんのモチーフや香りのイメージを広げるのにおすすめの本を紹介します。
本のタイトルは amazon の商品詳細ページにリンクしています。
『基本 ハーブの事典 』 北野佐久子 (2005)
事典というタイトルですが、わたしは物語のように読んでいます。
ハーブの興味深いエピソードが詳しくて、挿絵やテキストの色合いなどとてもきれいな本です。
ハーブのこれまでの使われかたやエピソードを知ると、ますますハーブに愛着がわき、そこから香りやデザインのイメージが広がりそうです。
『ハーブ学名語源辞典』 大槻真一郎 尾崎由紀子 (2009)
これまでも紹介してきました。
ハーブの学名って好きなんです。ラテン語の格調高い感じも。
花の姿や捉え方が名前に記してあるなんて、いろいろな想像がはかどります。
『世界の祝祭日とお菓子 』 高野 麻結子 (2007)
世界各地の特別な日のためのすてきなお菓子のレシピブックです。
由来やエピソードを読むだけでも楽しい。
あまり馴染みはないけれど興味深い、世界の祝祭日を石けんに取り入れてみるのもおもしろそうです。
『世界のホットドリンクレシピ: 世界各国から届いた体があたたまる飲み物とアレンジ85品』
もおすすめです。
そのまま石けんの組み合わせに使えそうなレシピにときめきます。
気軽に試せるシンプルなドリンクレシピもおすすめです!
The Drunken Botanist, Amy Stewart (2013)
ハーブ、スパイス、香辛料、酒が好きなかたに。
カクテルに使われるハーブとスパイスの組み合わせは、石けんのモチーフや精油のブレンドに使いたくなる。
カクテルの名前も洒落ていますしね。
マルガリータ…テキーラってことはアガヴェから作られるお酒、ではアガヴェシロップを使って、ライムの香りで塩で飾って…というふうに石けんへの妄想が広がります。
酒が好きなかたは実用書としても。
メンソールクリスタルを配合した石けん
松葉の石けん
2021年12月作成
松葉の石けん sapone di pino
米ぬか油
松葉浸出椿油
ココナツ油
パーム油
コクムバター
トレハロース
精油
ガルバナム、タイムチモール、パインニードル、シダーウッドバージニア、
アガーウッド、サンダルウッド・オーストラリア、
松葉を浸けたオイルも松のさわやかな香りで、なにより色石のような深い緑色がとてもきれい。
松葉浸出油は20%ほど使って、石けんにも落ち着いた緑色がしっかり残りました。
新年のための石けんなので贅沢な香り付け。
染み入るような松のさわやかさの奥には白檀と沈香が潜んでいます。
年の始まりが特別な日々に感じられるような石けんです。
アガーウッドの香りは、すばらしさをどう言い表せば良いのかわかりません。
精油は香木を炉で炊いた香りとも違うような。
しゅっと燐寸を擦ったような乾いた、かと思えば、とろりとした蜜のような濃厚な、つぎつぎと違った印象が表れてくるので、追いかけて捕まえたくなります。
ひと嗅ぎしては、ほお!と感嘆して、すぐにまたひと嗅ぎして……(繰り返す)
ずっと耽っていたいような危険な魅力がありますね。
蜂蜜酒の石けん
2021年9月作成
イドロメーレ sapone di idromele
オリーブオイル
こめ油
マカダミアナッツオイル
パーム核油
パーム油
ホホバオイル
蜂蜜酒
ココア
ローズクレイ
精油
クラリセージ、レモンマートル、ペパーミント、ベチバー、パチュリ、ハニーabs.
さわやかで少しセクシーな香り。
蜂蜜酒に艶っぽいイメージを持っているので。
蜂蜜酒は500gバッチに 20mlを半量くらいに煮詰めて使いました。
今回使ったのは amazonで購入したこちら
甘いけど後味がすっきりしていておいしい!
ディア・デ・ムエルトス、メキシコの死者の日をモチーフに
マリーゴールド、コーパル、テキーラ…死者の日の供物にちなんだ素材を使っています。
マリーゴールドの花の鮮やかな色と香りを目印に、死者はオフレンダ(祭壇)にたどり着くといわれています。
写真に写っている粒がコーパルです。
化石〜半化石樹脂で、死者の日に焚くことで死者の魂を導くのだとか。
石けんの色に合わせて、オレンジ色を連想させる花と果実に少しの渋みと神秘的な樹脂の香りが漂います。
追記
メキシコでオフレンダに捧げられるマリーゴールドは、カレンデュラ Calendula officinalis ではなくてメキシカンマリーゴールド Tagetes erecta のようです。
あらら。
レモン果汁を使った石けん
静謐なレモンそのものの香りと、ふくふくとした軽く柔らかい泡がすてきです。
洗面所やバスルームにいくつか石けんを並べている中で、つい手に取っているのはこの石けんです。
泡切れがよく髪からつま先まで全身につかって気持ちいい。
ベルガモットBF、レモンマートル、レモングラス、ラベンダー、ローズウッド、フランキンセンスを、3:1:1:1:0.5:0.5 の割合でブレンドし、カルダモンを少々加えています。
レモンの精油は石けんに入れると残りにくいので、ブレンドを工夫してレモンの香りを目指します。
レモニーなシトラス調をメインにさやわかな苦味と温かさを感じる甘さを少し。
ピールから弾けるクリアなほろ苦さ、陽射しを浴びて輝く果実のレモン色、レモンプチグレンの枝や葉のグリーンな香りなども感じ取れる香りにしあがりました。
『カプチーノ Il Cappuccino』の石けんの制作過程です。
水分の全量にエスプレッソを使いました。
一晩冷蔵庫で冷やしたエスプレッソを苛性ソーダと合わせています。
驢馬のミルクを使った石けん。
『ろばミルク latte di asina その1』とデザインと少しレシピを変えた石けんです。
水分の三分の一にロバミルクを使っています。
ゴートミルクを使った石けんだと、
山羊のスタンプを捺すように、ロバミルクの石けんにはロバを捺したい。
山羊スタンプについては、『山羊さんスタンプ Il sigillo』の記事をご覧ください。
ロバミルクは手に入れにくく頻繁に石けんを作ることはないだろうから、それだけのためにロバのスタンプやクッキー型を手に入れるのも躊躇われます。
そこで考えました。
ろばの別名は「兎馬」
うさぎをアレンジしたらロバになるかも。
馬や小馬のクッキー型をお持ちなら、全身使えそうですね。
驢馬のミルクを使った石けん
『ミルクの石けん本 libri per sapone al latte』の記事で紹介した
"Milk Soaps: Making Milk-Enriched Soaps, from Goat to Almond" Anne-Marie Faiola (2019)
で、
「もし幸運にもロバミルクに出会ったら、絶対に石けんを作るべきです。脂肪分はとても少ないけれど、タンパク質とラクトースが豊富で、必須アミノ酸や活性酵素、コエンザイムを含みます。またビタミンCは牛乳の4倍」
ミルクをイメージした白く色付けした生地のレイヤーデザイン。
水分の全量にミルクを使いました。
使ったのはイタリア Eurolactis 社の パウダー状のロバミルク Precious Donkey Milk です。
パッケージの説明にあるように1カップあたり小さじ6杯のパウダーを137℉(58.3℃) のお湯に溶かします。
ミルクのパウダーはダマになりやすいですが、説明にある量と温度に気を付けて溶かすときれいに溶けるようです。
こうして作ったミルクを、安全に苛性ソーダと合わせるために凍らせます。
凍ったミルクを軽く砕き、苛性ソーダを少しづつ加えて溶かします。
苛性ソーダミルクが室温に下がったら、オイルと合わせます。
オイルは30℃くらいです。
メロン色だった生地は型入れのタイミングになる頃には淡いベージュに
"Milk Soaps: Making Milk-Enriched Soaps, from Goat to Almond" によると、ロバミルクは他のミルク入りの石けんより白くできるとありましたが、使ったパウダー自体が黄味を帯びていて暖かなベージュの石けんになりました。
作業温度によっても濃さは変わりそうですね。
泡が濃厚でミルク入り!という感じの石けんになりました。
参考にした本:
Amazon の商品ページにリンクしています。