驢馬のミルクを使った石けん
『ミルクの石けん本 libri per sapone al latte』の記事で紹介した
"Milk Soaps: Making Milk-Enriched Soaps, from Goat to Almond" Anne-Marie Faiola (2019)
で、
「もし幸運にもロバミルクに出会ったら、絶対に石けんを作るべきです。脂肪分はとても少ないけれど、タンパク質とラクトースが豊富で、必須アミノ酸や活性酵素、コエンザイムを含みます。またビタミンCは牛乳の4倍」
ミルクをイメージした白く色付けした生地のレイヤーデザイン。
水分の全量にミルクを使いました。
使ったのはイタリア Eurolactis 社の パウダー状のロバミルク Precious Donkey Milk です。
パッケージの説明にあるように1カップあたり小さじ6杯のパウダーを137℉(58.3℃) のお湯に溶かします。
ミルクのパウダーはダマになりやすいですが、説明にある量と温度に気を付けて溶かすときれいに溶けるようです。
こうして作ったミルクを、安全に苛性ソーダと合わせるために凍らせます。
凍ったミルクを軽く砕き、苛性ソーダを少しづつ加えて溶かします。
苛性ソーダミルクが室温に下がったら、オイルと合わせます。
オイルは30℃くらいです。
メロン色だった生地は型入れのタイミングになる頃には淡いベージュに
"Milk Soaps: Making Milk-Enriched Soaps, from Goat to Almond" によると、ロバミルクは他のミルク入りの石けんより白くできるとありましたが、使ったパウダー自体が黄味を帯びていて暖かなベージュの石けんになりました。
作業温度によっても濃さは変わりそうですね。
泡が濃厚でミルク入り!という感じの石けんになりました。
参考にした本:
Amazon の商品ページにリンクしています。