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2025年12月30日火曜日

香りや植物の本 2025

今年は香りや植物の本が、つぎつぎ出版されましたね。

おもに今年出版された本のなかから、わたしの新たな宝物となったおすすめ本を紹介します。


『自然派美容の教科書 アトラス オブ ナチュラル ビューティー』

『オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの香りの植物図鑑』

Officine Universelle Buly


『自然派美容の教科書』


『ビュリーの香りの植物図鑑』


あの BULY(ビュリー)のナチュラルケアのレシピブックと植物図鑑。

 →BULY公式サイト

装丁もすてき。


『自然派美容の教科書』はハーブや野菜などを使った気軽に試せそうなレシピから、眺めて楽しいレシピまで。髪や肌を健やかに美しくケアする方法が紹介されています。


『香りの植物図鑑』は、挿絵をこすると香りが楽しめるオブジェのような図鑑です。

仏・英・日の3カ国語表記なのも個人的にツボ。



店舗では香りや香水の使いかたなどのいろいろなお話しを伺え、本にはカリグラフィーで名前を記入してもらえる蔵書票のサービスも。うつくしいです。

蔵書票はオンラインでもリクエストできます。


帰宅後に買い物袋を開けると立派なカタログが同封されていました。

カタログにも名前が…!


ムエットもたくさん同封されていました
ありがとうございます!

買い物だけに留まらない、帰宅後まで幸せな BULY の哲学に触れる体験でした。


以下タイトルはAmazonの商品ページにリンクしています。

ハタヤ商会はAmazonアソシエイトによる収入を得ています。


 『香りの植物図鑑  香料から道具、調合、歴史まで』

マンディ・アフテル



ナチュラル・パフューマーといえばこのお方、マンディ・アフテルの植物図鑑。

長く香りに向き合ってきた調香師としての経験と感性に裏付けられた記述が心と脳に沁みます。

木版の格好良い図版や貴重な所蔵品、16〜19世紀の調香書なども掲載されていて、ときめきっぱなしの1冊です。


『香りと香水の植物百科図鑑』

イギリス王立植物園キューガーデン



大好きなキューの植物画が、しかも香りの植物が1冊にまとまって手に取れる幸せ。

文章も読み応えがあり、すばらしい百科図鑑です。


『花々の言葉: 世界ではじめての花言葉辞典』

シャルロット・ド・ラトゥール夫人



花言葉を世界で初めて本にしたとされる花言葉辞典です。

こちらで紹介したグランヴィルの『レ・フリュール・アニメ』にも載っている花時間も収録されています。

いつか日本語に訳されますように、と願い続けていた本なので出版されてとても嬉しい。


『香りの起源を求めて: 香水を支える植物18の物語』

ドミニーク・ローク



著者は世界的な香料会社フィルメニッヒの元調達責任者です。

最高の香りを求めて世界各地を旅した彼の人々との関わりや見聞きした現地の伝統を知ると、ますます手元にある精油が愛おしくなります。

また、香料原料としての植物を取り巻く社会問題についても言及されていて、自然由来の香りを使うこととは…?と深く考えさせられます。

精油などを使うかた必見。


あとは…

今年のおすすめ! 

ということで末に加えさせてください。


『手作り石けんのための精油手帖 精油32種』

ハタヤ商会 AYA



今年7月にリリースした拙著『精油手帖』

ありそうでなかった手作り石けんに特化した精油の本です。

32種類の精油について、どの香りがどんな風に石けんに残るのかがひと目でわかります。

配合限度量や色とトレースへの影響など、気になる情報をコンパクトにまとめました。

『精油手帖』は、

 石けん材料のお店 いまじん、

神戸市須磨区のすてきな本屋さん 自由港書店 

ハタヤ商会ウェブ見世 

にてお求めいただけます。


皆さまの本との出会いのきっかけになれば幸いです。

ぜひチェックしてくださいね。

2025年12月23日火曜日

待降節のポマンダー Pommandre d'Avent

クリスマスおめでとうございます。 

『香りのアルケミー』より季節の香り「待降節のポマンダー」


希望にあふれるクリスマスシーズンの静寂をモチーフにした香りです。

すがすがしい針葉樹のトップから厳かな樹脂の香りへと移ろいます。



素焼きのボールに香りを染みこませてポマンダーにセットして楽しみます。


『香りのアルケミー』は、

ハタヤ商会ウェブ見世

 石けん材料のお店 いまじん、

神戸市須磨区のすてきな本屋さん 自由港書店 

にてお求めいただけます。

クリスマスの贈り物にも最適です!

2025年9月30日火曜日

りんごの香り Il profumo delle mele

 精油でりんごの香りをブレンドしました。


photo by taosoap

たおさんの「美味しい石けん」講座のりんご酒と和三盆の石けん用の香りです。

りんごのみずみずしさ、さわやかな甘酸っぱい香りのベースを用意して、いくつかの精油で「完熟」「りんご酒」などに各自アレンジできるようにしました。

りんごの香りの精油というと、カモミール・ローマンを思い浮かべるかもしれませんが、カモミール・ローマンの香りはアルカリに不安定で石けんにはあのりんごのような香りは残りません。

ですから、別の精油で工夫して組み立てる必要があります。

りんごの香りは、拙著『香りのアルケミー』でも「楽園」というレシピで紹介しています。

興味をお持ちのかたはチェックしてくださいね。

『香りのアルケミー』は、

ハタヤ商会ウェブ見世

 石けん材料のお店 いまじん、

神戸市須磨区のすてきな本屋さん 自由港書店 

でお求めいただけます。



ブレンドした精油はすぐにラベルを貼るようにしています。

時間がたつと何だったのか、わからなく自信があるので…

本当はすてきなラベルを作って貼りたいのですが、ラベルを作らなきゃともたもたしているうちに忘れてしまいそうなので、味気ないですけれど白のマスキングテープを貼ってブレンド名を書き込んでいます。



画像と商品名はAmazonの商品ページにリンクしています。

マットな質感で文字を書き込みやすいのが気に入っています。
水性、油性ペンのほか鉛筆でも書くことができます。

精油のほか、オイルやバター、何かと小分けにすることが多いので、すみやかなラベリングのために切らさずに常備しているアイテムです。

2022年12月9日金曜日

『香りのアルケミー』レシピの試作 ricette di prova

制作中の『香りのアルケミー』の試作。


『香りのアルケミー』は精油を使った香りのレシピブックです。

15分もあれば夢のある香りを作ることができます。

目次から、どんな匂いか想像してみてください。

こちら のページから目次をご覧いただけます。


試作でブレンドした精油

この香りのもとを使った楽しみかたも紹介しています

 

熟成させたのちに希釈してオードパルファムに仕立てました。


それぞれの香りやイメージを喚起するような色合い


できあがりの色も考慮したレシピです。
香りを視覚でもお楽しみください。

掲載したレシピは、すべて4〜6種類の精油を組み合わせて作ることができます。
使った精油の多くは、石けん作りやアロマテラピーでおなじみの精油です。
やや珍しい精油には、少し印象は変わりますが代用の精油も記載しました。
新しい香りとの出会いのきっかけになればと思います。



試作に使ったボトルは、こちら
画像、商品名をクリックするとAmazon の商品詳細をご覧いただけます。




香水瓶4本と、スポイト、ファンネルのセットです。
表のガラス面が滑らかではないこともありますが、
きれいなフォルムの使いやすい香水瓶で、価格が手頃なのも魅力的。
香水を入れたときの様子がうつくしく、厚い底も気に入っています。





にプリンターで印刷しています。
透明保護フィルム をカットして上からカバーしています。

フォントは Optima で、9−11ptです。
Optima はシンプルかつエレガントなフォントで、
香水瓶によく似合うように思います。

2022年12月5日月曜日

フランキンセンスのレジノイド Franchincenso Reg.

 待降節(アドヴェント)の候に、

『香りのアルケミー』№ 16  待降節のポマンダー Pommandre d'Avent の試作。




今回、フランキンスは水蒸気蒸留ではなくレジノイドタイプを使いました。
雑味がなく、すっと立ち上がる香りからゆったりと漂い続ける香りまで、
このフランキンスだけでも香りの移り変わりがすばらしい。



フランキンセンスのレジノイド
とろりとしたミルキィなルックスも気に入っています


『香りのアルケミー』では、レシピに記載した精油の抽出法は指定していません。
お好みのタイプをお使いになって、香りや仕上がりの色など、
いろいろとお楽しみください。


2022年12月1日木曜日

香りのアルケミー ALCEMIA ODORIS

 12月中旬に発売予定です。


香りのアルケミー

小幡 有樹子 監修 

ハタヤ商会 AYA 著


香りの愛好家、何かを創り出すことが好きなかたに。


本という形で匂いを表現した調香書です。


精油を使ったエモーショナルなレシピと、芳香浴や香水、

石けんなどの香りの楽しみかたを紹介しています。


クリックすると拡大します

A5版           52ページ

定価            1,320円(1,200円+税)


お求めは───


R’s CAFE   (ATELIER RIKIのお店)

いまじん      お知らせのページは こちら

カフェ・ド・サボン、 カフェ・ド・サボン 楽天市場店

自由港書店

Botanical Parade 予約販売受付中(2022年11月25日 12:00 ~ 2022年12月11日 23:59)

 (五十音順)


オンラインショップ

いまじん     

 ご注文はこちら から 

カフェ・ド・サボン本店ほか、

  楽天市場

    Yahoo!店

    auPAYマーケット

Botanical Parade 

 予約販売期間 2022年11月25日 12:00 ~ 2022年12月11日 23:59

 (五十音順)


ハタヤ商会ウェブ見世 開店2022年12月5日20時〜


実店舗

R’s CAFE  (ATELIER RIKIのお店)

自由港書店

(五十音順)


監修者 たおさんの対面レッスンに参加予定のかたは、

ご予約のうえ直接受け取ることができます。


ハタヤ商会 Web見世では『香りのアルケミー』それから『香りのアルケミー』と香水瓶のセットを用意しています。


どうぞよろしくお願いします。

2022年11月19日土曜日

石けんと香りのモチーフに per i motivi di saponi e profumi

 好きなものを詰め込むことができるのも手作り石けんの魅力ですね。

すてきな石けんのモチーフを考えるのも楽しいもの。

石けんのモチーフや香りのイメージを広げるのにおすすめの本を紹介します。


本のタイトルは amazon  の商品詳細ページにリンクしています。


『基本 ハーブの事典 』 北野佐久子 (2005)


事典というタイトルですが、わたしは物語のように読んでいます。

ハーブの興味深いエピソードが詳しくて、挿絵やテキストの色合いなどとてもきれいな本です。

ハーブのこれまでの使われかたやエピソードを知ると、ますますハーブに愛着がわき、そこから香りやデザインのイメージが広がりそうです。


『ハーブ学名語源辞典』 大槻真一郎 尾崎由紀子 (2009)



これまでも紹介してきました。

ハーブの学名って好きなんです。ラテン語の格調高い感じも。

花の姿や捉え方が名前に記してあるなんて、いろいろな想像がはかどります。


『世界の祝祭日とお菓子 』 高野 麻結子 (2007)


世界各地の特別な日のためのすてきなお菓子のレシピブックです。

由来やエピソードを読むだけでも楽しい。

あまり馴染みはないけれど興味深い、世界の祝祭日を石けんに取り入れてみるのもおもしろそうです。


『世界のホットドリンクレシピ: 世界各国から届いた体があたたまる飲み物とアレンジ85品』

もおすすめです。

そのまま石けんの組み合わせに使えそうなレシピにときめきます。

気軽に試せるシンプルなドリンクレシピもおすすめです!



 The Drunken Botanist, Amy Stewart (2013)


ハーブ、スパイス、香辛料、酒が好きなかたに。

植物についてのさまざまな考察を軸に、カクテルのレシピが紹介されています。

カクテルに使われるハーブとスパイスの組み合わせは、石けんのモチーフや精油のブレンドに使いたくなる。

カクテルの名前も洒落ていますしね。

マルガリータ…テキーラってことはアガヴェから作られるお酒、ではアガヴェシロップを使って、ライムの香りで塩で飾って…というふうに石けんへの妄想が広がります。

酒が好きなかたは実用書としても。

2022年8月8日月曜日

青ミント menta blu

 メンソールクリスタルを配合した石けん


sapone  "menta blu"




ペパーミントをメインにウッディー調のベースノートを効かせた、爽やかな中に軽い渋みを感じる香りが後をひきます

淡い水色のグラデーションとも相俟って清涼感が心地よい石けんです

2022年5月27日金曜日

ハンガリーウォーターの石けん acqua d'Ungheria

ハンガリーウォーターをモチーフにした石けん


sapone "acqua d'Ungheria



ローズマリーをイメージした3層のデザイン。
青紫色のマイカと大麦若葉粉末で色付けしています。

ローズマリーを中心としたハーブに花と柑橘、ハンガリーウォーターの香りをモチーフに石けん用に精油をブレンドした香り付けです。
シャープで染み入るようなローズマリーの香りは石けんには残りにくいので、他の精油を組み合わせて印象を補っています。

2022年3月30日水曜日

ネトルとレモン l'ortica e limone

髪から爪先まで心地よい

ネトルリーフとレモン果汁を使った石けん


ネトルとレモン l'ortica e limone



オリーブオイル
米油
パーム核油
パーム油
ひまし油
ホホバ油

レモン果汁
ネトルリーフパウダー

精油


ネトルリーフパウダーの落ち着いた緑色を気に入っています


きりっとした爽やかな香りは、ガルバナムを効かせたハーブのブレンドにウッディなベースノート



2022年2月1日火曜日

松葉 ago di pino

 松葉の石けん

2021年12月作成


松葉の石けん sapone di pino


米ぬか油

松葉浸出椿油

ココナツ油

パーム油

コクムバター


トレハロース


精油

ガルバナム、タイムチモール、パインニードル、シダーウッドバージニア、

アガーウッド、サンダルウッド・オーストラリア、


松葉を浸けたオイルも松のさわやかな香りで、なにより色石のような深い緑色がとてもきれい。

松葉浸出油は20%ほど使って、石けんにも落ち着いた緑色がしっかり残りました。


お茶で飲んでもおいしい
アカマツの仲間のリュウキュウマツの若葉の粉末を使用


amazonの商品詳細にリンクしています



一辺だけ面取りしたデザイン

コクムバター入りの石けんは、時間をおくと硬く脆くなるので型から出して表面が乾いたらすぐにカット、面取りします。


新年のための石けんなので贅沢な香り付け。

染み入るような松のさわやかさの奥には白檀と沈香が潜んでいます。

年の始まりが特別な日々に感じられるような石けんです。


アガーウッドの香りは、すばらしさをどう言い表せば良いのかわかりません。

精油は香木を炉で炊いた香りとも違うような。

しゅっと燐寸を擦ったような乾いた、かと思えば、とろりとした蜜のような濃厚な、つぎつぎと違った印象が表れてくるので、追いかけて捕まえたくなります。

ひと嗅ぎしては、ほお!と感嘆して、すぐにまたひと嗅ぎして……(繰り返す)

ずっと耽っていたいような危険な魅力がありますね。

2022年1月27日木曜日

蜂蜜酒 l'idromele

 蜂蜜酒の石けん

2021年9月作成


イドロメーレ sapone di idromele


オリーブオイル

こめ油

マカダミアナッツオイル

パーム核油

パーム油

ホホバオイル


蜂蜜酒

ココア

ローズクレイ


精油

クラリセージ、レモンマートル、ペパーミント、ベチバー、パチュリ、ハニーabs.


さわやかで少しセクシーな香り。

蜂蜜酒に艶っぽいイメージを持っているので。



エチケットの蜂がかわいい

蜂蜜酒は500gバッチに 20mlを半量くらいに煮詰めて使いました。




今回使ったのは amazonで購入したこちら

甘いけど後味がすっきりしていておいしい!



2021年11月20日土曜日

精油のブレンドを考える本 libri per farti il tuo aroma

精油のブレンドについて、おすすめの本など

タイトルをクリックするとamazonの商品詳細のページにリンクしています。


・精油のブレンドを学ぶ

実践的なブレンドの手順やテクニック、レシピを学ぶ本

①アネルズあづさの精油ブレンドバイブル, アネルズあづさ, 河出書房新書, 2016


掲載されている精油の数は少なめですが厳選されていて、植物の写真がとてもきれい!

アロマテラピーを楽しむための精油のブレンドの基本が丁寧にわかりやすく書かれています。


②Perfumes, Cosmetics and Soaps: Volume II 9th edition, W.A. Poucher, 2012


初版は1923年と古い本ですが、2012年にアップデートされた第9版です。
この本では100段階に分けた香りを3つのノートに分類しています。
著者のウィリアム・アーサー・ポーチャーはとても多才なんですね。山岳写真家でもあり、彼の山岳写真集やガイドブックは現在も入手可能です。

そして! vol.2 では精油や香料と石けんについてくわしく書かれています。

各精油や香料は石けんに向くのか、変色するのか、など。これほどわかりやすく、石けんと精油の関係が書かれた本は他ではあまりないのではないかと思います。

収録されたレシピには、合成香料も含まれますがアレンジして精油で再現することもできそうです。

この本については個人的におもしろい発見があったので、またいずれ紹介させてください。


③手作りの自然香水ハンドブック―アロマテラピーで香りを楽しむ

フレート・ヴォグナー他著 林真一郎監修(2003)

精油を使った調香的なアプローチを知るのにおすすめの本です。

なじみのあるアロマテラピーの本とは違った視点での精油や香りのとらえ方が興味深い。

ヨーロッパの本で時々見かける風・火・土・水の四大要素による分類についても言及されていておもしろい。ちょっと錬金術的な。

絶版ですが手頃な古本が手に入るようなので、在庫のあるうちに入手するのがおすすめです。


④アロマテラピーの精油でつくる自然香水

クリシー・ワイルドウッド著 高山林太郎訳(1996)


発行年が少し古い本ですが、今読みなおすとその古さが心地よい。
懐かしい空気や最近の本にはない勢いを感じ、精油で良い香りをブレンドすることがますます愛おしくなります。

魅惑的な香水のレシピが、詳しいブレンドの手順とともに紹介されています。

文章や表現もおもしろく、おすすめの1冊です。


・アロマテラピー以外のジャンルから香りを考える

⑤料理に役立つ 香りと食材の組み立て方: 香りの性質・メカニズムから、その抽出法、調理法、レシピ開発まで

市村 真納, 横田 渉, 誠文堂新光社, 2020


ぜひ、リンク先に飛んで試し読みしていただきたいです。

著者のおひとりはアロマセラピストで、料理に香りを活かすこと、組み合わせや取り入れかたを化学的な観点も含めて具体的に紹介しています。

香りと食材、組み合わせやバランスについて、それから香りの抽出についても参考になります。

実際作ってみたいものから妄想で満足するものまで、とてもおいしそう!


⑥ワインを楽しむ58のアロマガイド

ミカエル・モワッセフ、ピエール・カザマヨール著 剣持春夫監修, 2012

花やハーブ、スパイスなど精油でおなじみの香りを、ワインのプロはどう表現するのでしょう。香りの基本知識やワインの特徴を表す58種類の香りが詳しく解説されています。

ワインのアロマを表現する言葉はいろいろとおもしろいですね。

香りの表現のための共通言語や香りの捉えかたの大切さがよくわかります。


・香りを言葉で表現するために

精油のブレンドをするには、香りのイメージを言葉で表現することが大切です。

香りを言葉と結びつけて記憶に留め、データとして自分の中にファイルすると、精油のブレンドの際にイメージとぴったりの香りを選び出せるようになるのではないかと思います。

豊かに香りを表現するために、おすすめの本です。


⑦言葉にして伝える技術――ソムリエの表現力 田崎真也, 祥伝社新書, 2010


ふだん耳にする陳腐な表現にむっとすることがあるかたは、大きく頷きながら読むのではないかな。
言葉で伝えることの大切さや表現力について、香りのプロならではの言語化する力を鍛える方法が紹介されています。


⑧調香師が語る香料植物の図鑑 

フレデ・ゴズラン, グザビエ・フェルナンデス ,  前田 久仁子訳, 2013


調香師の語る植物や香りについての言葉が格好いい。

教室で紹介すると購入するかたが多く、手に取ってぱらぱらとページをめくると欲しくなってしまう魅力的な本です。

香料植物が美しい写真とともに紹介されています。

神話、歴史についても触れられていてインスピレーションの源。


他、調香師が語る香り

⑨香水─香りの秘密と調香師の技 ジャン・クロード・エレナ
調香師日記 ジャン・クロード・エレナ

エルメスの調香師による創作の日々や香りについて



⑩調香師の手帖 香りの世界をさぐる 中村祥二

資生堂の調香師による香りについてのさまざまなお話



・ブレンドを化学的に考える

11.

『アロマテラピーを学ぶためのやさしい精油化学』E. ジョイ・ボウルズ, 熊谷千津訳 (2002)


アロマテラピーに必要な有機化学の基本が紹介されています。

官能基によるグループごとの成分の特徴がわかりやすくまとまっていて、ブレンドを考えるさいの参考になります。


前記事『精油を知る本』で紹介した本も。

12.

『「香り」の科学 匂いの正体からその効能まで』平山 令明 講談社 (2017)

科学者ならではの整然とした表現がいい。

特に、第11章の「快い香りの秘密」が香りのノートの分類についてとても参考になります。


13.

『精油(エッセンシャルオイル)の化学』 デイビッド・G・ウィリアムズ

フレグランスジャーナル社(2000)

有機化学の基礎や精油の化学的な解説が詳しく、精油の揮発性や保留性を考えるうえでも勉強になります。


14. 
『ビジュアルガイド精油の化学2 日本の精油と世界の精油:日本の香り、世界の希少な香り、芳香蒸留水の香り 』長嶋司 フレグランスジャーナル社(2021) 


精油の成分と蒸気圧について詳しく、香りの持続性、ノートの捉えかたの一つとして参考になります。
日本の香りについてまとめて読めるのも嬉しいですね。


・香りのイメージを広げる本

知ることで香りのイメージを広げ、ブレンドの幅を広げる本です。


15. 



学名の語源を知ることで、香りのイメージが喚起されたり、またイメージする香りにしっくりくる植物が見つかったり、とブレンドの際にとても役に立ちます。
教室を開催されている方には、ちょっとしたネタも拾える点もおすすめです。

ラテン語に興味があるかたや語源フェチのかたにも、もちろん!


香りのイメージを広げるために、よろしければこちらの記事もご覧ください。

『聖書の植物 botanici in bibbia』

クリスマスやイースターなどの祝祭をモチーフに、聖書の植物からインスパイアされるレシピや香りのブレンドなどもすてきだと思います。

花言葉はロマンティックなメッセージでもあり、昔から人々が植物に対してどう感じていたのかを伺い知ることができる言葉でもありますね。


トップの写真に写り込んでいる音符が見えますか? 

これはピエッスの香階です。

19世紀の調香師ピエッスは、トップノート、ミドルノートなどの香りの揮発速度による分類「ノート」を考案したことで知られています。

『香りと音 gamut of odors di Piesse』の記事でも紹介した、

16.

The Art of Perfumery, and the Methode of obtaining the Odors of Plants

 George William Septimus Piesse, 1867


この本にはいくつかの版があり、香階が紹介されているのはこちらの版です。

1857年版は香階についての記述はありませんが手に入りやすく、プロジェクト・グーテンベルグのサイトやamazon の kindle版は無料で読むことができます。

無料のkindle版は、こちら

The Art of Perfumery, and Methods of Obtaining the Odors of Plants

1857年版も、古典的な香水やコスメティックなど手作りコスメ的に再現できそうな処方が多数記載されていて、19世紀に思いを馳せつつ好奇心を満足させてくれます。

『古書探訪 vol.1』の記事ではこの本に収録されたオーデコロンのレシピを再現して紹介しています。